最低賃金、岐阜県は14円アップの738円に

「最賃1000円以上に!」の声を労働局に届けました

 「最低賃金は労働市場のモノサシになる。最低賃金が大きく上がれば私たちの賃金も上がる!」「大幅賃上げで岐阜県の景気を盛り上げよう!」毎月行なった街頭活動や皆さんの職場で集められた署名を携え、7月22日、県労連は意見書と共に岐阜労働局に提出、最低賃金の大幅引き上げを訴えました。8月4日、岐阜県最低賃金審議会は14円アップの738円を答申。中央最賃審議会が示した目安通りの金額を提示してきました。

 最低賃金が昨年に引き続き二ケタの引き上げ額になったのは、みんなで声を上げてきた賜物です。しかし、長年訴えてきた1000円との開きは未だに大きく、今年の引き上げペースで上げていっても1000円到達に18年かかる計算ですから、とても大幅引き上げとは言えません。8月19日、異議申出書を提出。全国各地の最低生計費調査の結果を引き合いに、とてもいまの最低賃金では生活できないことを訴え、早期に1000円以上に引き上げるよう求めました。

 残念ながら、翌日の審議会は異議を認めず、答弁は決定となりました。現時点で今年10月以降の岐阜県最低賃金は738円に決まる見通しです。愛知県は800円の答申が出ており、差額は62円と開きました。東京都の答申888円との差額は150円にもなります。都市部と地方の生計費に差がないことは生計費調査からも明らかであり、街頭での署名に対し賛同してくれる市民はどんどん増えています。県労連は引き続き最低賃金大幅引き上げの運動に力強く取り組む予定です。