NTT不当処分撤回裁判最高裁不受理

 2012年春から始まったNTT不当処分撤回裁判は、昨年5月、岐阜地裁にて14回の口頭弁論の末、河田さんが課長のシャツを掴んだことのみを捉え、この事件の背景にある「50歳退職・賃下げ再雇用制度」や労働者の苦しみ、つらさを全く理解しない不当な判決を下しました。


 見せしめの異職種遠隔地配転を強要することや、様々ないじめを敢行してきた事により、河田組合員はうつ病となったことが本質であるのにもかかわらず、判決はこの点を確実に見落としました。


 また、労働組合の交渉団長を遠隔地配転させる事は、労働組合に対する不当労働行為であるにもかかわらず、今回の判決は、この点も見落とし、労働組合の意義を考慮していない憲法違反ともいうべき判決でした。「ここで引き下がるわけにはいかない!」「頑張って支援しょう」の声が支援共闘会議からあがり名古屋高裁に控訴しました。


 昨年7月、名古屋高裁の第1回口頭陳述では産業医の証人尋問を要求しましたが却下され、一回の陳述のみで判決を出すと言う事になり、昨年11月、岐阜地裁に続き不当な判決が下りました。


 判決は、岐阜地裁よりも踏込み、上司のシャツの胸の部分を掴んで押して怪我をさせた事は、就業規則の懲戒事由である、「会社施設内において、風紀秩序を乱すような言動をしたとき」にあたると認定しました。河田さんが上司のシャツを掴んだことは事実ですが、押してもいませんし、怪我もさせていません。全くの誤認です。弁護団会議で原告河田さんと話し合い、ここで泣き寝入りするのではなく、最後までたたかう事になり、上告受理の申請を行いましが、昨年12月不受理の申し出がありました。


 発作的に上長の襟を掴んだことは、暴力と見なされてもいたしかたないと本人も反省し、口頭でも文書でも詫びています。しかし、今回の処分については、怪我をさせた事実もなく、会社がこの事件発生の事実を掴んでから3か月以上も経過して、本社の指示で処分が発令されており、これまで執拗に続けられてきた「50歳定年制度」に反対する者への、見せしめ・嫌がらせに他なりません。


 署名は、2000筆を超え、支援は、県内はもちろん、全国的にも大きな広がりも見せ、支援共闘闘会議にも多数の個人、団体に参加していただきました。裁判を通じNTTの「50歳退職・賃下げ再雇用制度」の不当性が広く認識された事は、今回の支援闘争の成果であると考えます。今回の裁判は非常に残念な結果になりましたが、支援していただきました皆様に感謝申し上げます。